少し前に当店にあるレコードの中からアメリカ南部産のレコードをいくつかピックアップして紹介しました。(Southern HIP HOP)
あの時はあまり触れなかったのですがやはりMiami産HIP HOPの存在は重要だと思うのでちょっと触れておきますね。
一般的にMiami産HIP HOPのイメージと言えばRoland TR-808(ドラムマシーン)、大ネタ、下世話な歌詞と言ったところでしょうか。
一昔前は割りと「チャラいもの」と捉えられていたような気もします。しかしそんなイメージだけで片付けてしまうにはもったいないレコードがたくさんあります。
この二枚目のアルバムに収録された"Mega Mix II"です。
文字通りのMEGAMIXです。使用されてるネタを改めて並べてみますね。
1.Incredible Bongo Band/Apach(曲中に何度か出てきます)
2.Bob James/Take Me To The Mardi Gras
4.Uncle Louie/I Like The Funky Music
5.Jackson 5/It's Great To Be Here
6.Vaughan Mason and Crew/Bounce,Rock,Skate,Roll
これらの曲が次々と出てくるトラックの上に様々な声ネタがスクラッチで乗ってきます。
全体的にTR-808ぽいあのKickやHiHatがオーバーダブされているところはMiamiらしいです。
使用された曲を改めて並べてみるとAfrika BambaataaらがやっていたようなBRONX産Old School HIP HOPの影響が非常に強い事がよくわかります。
またMiami産HIP HOPにおいて"Plane Rock"やKraftwerkの曲が繰り返し使用される事もAfrika Bambaataaらの影響なんですかね。
こうして辿ってみるとMiami産HIP HOPのレコードもとても親近感が湧くような気がします。
また今回、Two Live Crewの事についていろいろ調べてみると中心人物のようであるLuther Campbellは実は2 Live Crewのオリジナルメンバーでは無いそうです。Lukeは80年代前半に各地のMCやDJ達をMiamiへ招聘するプロモーターをやっていたそうです。そんな仕事のなか演者としてCaliforniaより呼び寄せたTwo Live Crewにマネージャーとして加入したのが始まりなんだそうです。
Luther Campbellがプロモーターで80年代前半に様々なアーティスト達と仕事していたと言うのはとても興味深いですね。
今回は一枚しか紹介できませんでしたが「その3」に続きます。
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