Timberlandの続きです。
昨日も紹介したこのビデオ、
Carharttの着用率の高さがすごいですね。
私もこの"CREWZ POP"のビデオに出てくる"SIBERIAN PARKA"をよく着ております(暖かいのは良いですがクソ重いです)。
(安っぽい自撮りで失礼します)
Carharttは安くて暖かくて丈夫で良い服なんですが、今アメリカに着ていくと「建築関係」の人にしか思われません。アメリカの街の中ではCarharttのダックのジャケットにヘルメット被ってお弁当箱持ったおっさんがたくさん居ます。決して「お洒落」ではない訳です。そんな中で日本人の私のようなのがCarhartt着てMANHATTANNなんかの街中をウロウロするとめちゃくちゃ変なわけです。
まあ少し考えればわかる事でここ日本でもアメリカから着た旅行者が「寅壱」の鳶職人の服着て街の中に現れたらやはり違和感があるでしょう。まあ多分そういうことなんですね。
しかし、90年代前半にHIP HOP界ではかなり流行した事もあって今でも格好良いと思いますしよく着てます。
で、なんであんなに流行ったのかちょっと考えてみましたよ。
検索してみるとNEW YORK TIMESの1992年11月29日の記事がありました。
In the late 1980's, crack dealers, who also spend a lot of time outdoors, discovered the Carhartt. "They needed to keep warm and they needed to carry a lot of stuff," said Steven J. Rapiel, the New York City salesman for Carhartt. "Then the kids saw these guys on the street, and it became the hip thing to wear."
1980年代の終わりに屋外で多くの時間を過ごす売人達がCarharttに目をつけた。「彼らは寒さをしのぎ、たくさんの『ブツ』を運ぶ必要があった」「そんな売人達を見ていたキッズにとってもCarharttを着るのがHIPな事になった」(Carhartt,New York CityのセールスマンSteven J. Rapielさん)
いやー良い話ですね!(こちらも読んでいただくといろいろつながります)
さらにこう続きます。
Then, two years ago, Tommy Boy Records, a hip-hop label, decided to use the jacket, already hot on the streets, as a promotional tool, complete with embroidered company logo.
二年前HIP HOPレーベルのTommy Boy Recordsは既にストリートではhotであったCarharttのジャケットに会社のロゴの刺繍を施しプロモーション用のツールとして使う事を決めた。
Eight hundred of the jackets were given to "taste makers and people seen in all the right places," said Monica Lynch, the president of Tommy Boy.
800着のジャケットが taste makers(流行の仕掛人)としかるべき所に居る人々(?)に配られた。(Tommy Boy社長のMonica Lynchさん)
で、Stussyがデザインした有名なこれなわけですね。
もうちょいいろいろ書いてある記事なので興味のある方はぜひご一読ください。
これ見て「あー。なるほど。」と思いましたね。
1980年代終わりからの流行と言う事でこの映画の事も思い出しましたね。
RUN DMC/RUN'S HOUSE/BEATS TO THE RHYME
JUNK YARD BANDが演奏しているHOUSE PARTYにRUN D.M.C.が来る場面。
ここでCarharttが着られています。これが自分が知っている限りでは最も早い着用例ですかね。上記の記事とも整合性があります。こういう事をきっかけにしてYo!MTV Rapsの流行などとともに全米へ広まったのでしょうね。
こちらの映像でもそのStussyさんがファッションとYo! MTV Rapsの関係なんかを話していておもしろいです。(Dante Rossが出てきて感動しました!)
ただ、まあ、自分の事で思うのは「ああ、俺はお洒落してるんじゃなくてHIP HOPのコスプレをしているんだなー」って事ですかね。
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