ROLAND TR-808
先日こういうおもしろい動画がYouTubeに上がってました。
「STUDIO TIME with JUNKIE XL SEASON 2 EPISODE 2 DRUM COMPUTERS」
JUNKIE XLさんが古いドラムマシンをいろいろ見せてくれるという内容です。
残念なことにROLANDの設立者である梯郁太郎さんがお亡くなりなってしまったのでTRシリーズやMIDIに関する文章をいろいろ読んだこともあってこの動画は大変興味深い内容でした。
特にTR-909の音をE-MU SP-1200にサンプリングして鳴らすところはとてもおもしろいです。
ちゃんとTR-909の音とSP-1200にサンプリングした音を比較して聴かせてくれます。音が変わるのがよく分かります。(16:35くらい〜)
これ、今だとDAW上のEQなんかでこういう鳴りを追うことはできると思うんですが機械自体の持つ「クセ」みたいなものを知れる良い動画だと思います。
ROLAND TR-909
E-MU SP-1200
これ見ると中古市場でSP-1200やSP-12の価格が下がらないのがよく分かります。
この動画の中ではOBERHEIMの名器。DX、STRETCH、PROMMERも紹介されています。
OBERHEIM DXにSTRETCHを装着したもの。
OBERHEIM PROMMER
そしてOBERHEIM DXの素晴らしさについてはこの動画もご覧ください。
4:30あたりからドラムマシンを使用したトラックの制作方法について解説しています。
LINN DRUM、DX(DMX、TOM)、DRUMULATOR、DRUMTRAKSあたりの海外メーカーのドラムマシンはEPROMの書き換え(差し替え)で出る音を変えることができたんですね(しかもこれらは各社共通だったようです)。上の写真のPROMMERというのはEPROMの書き換えを行うための機械で今でいうサンプラーです。
こういったドラムマシンが進化してE-MUのSP-12やROGER LINNが開発に加わったMPC60といった機械になるわけですね。EPROMの書き換え作業を簡素化させたものがサンプラーの始祖と言って良いでしょう(メロトロンなんてのもありますがそれはまた別の話で)。
また「STUDIO TIME with JUNKIE XL SEASON 2 EPISODE 2 DRUM COMPUTERS」の後半にはYAMAHAのRX-7も出てきます。
YAMAHA RX-7
これもとても良い機械ですね。
これ音色に音階をつけれたりリバースができたりでかなり使い勝手の良いドラムマシンだと思います。これもDANCEHALL REGGAEにおける「記号的な音」がいくつか入っているのが良いです。銃声とかオケヒットとかは今でもよく耳にします。
このTAN-YAH産のDRUM SONG RIDDIMはRX-7たくさん使ってると思ってるんですがいかがでしょうか。
中古レコード屋のブログなんだからレコードに入ってるブレイクとかの話を書けばよかったんですがまあこういうのも良いじゃないですか…。
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