レコードを買っていくとMIXを録音したくなりますね。
ターンテーブル二台とディスコミキサーでパソコンを使って録音というのが今なら定番ですかね。
出来上がったMIXを聴いた時に「音量」って気になりませんか?
制作中は気にならなかったのに録音し終えてからなんだか細かい部分が気になることってありますよね。スクラッチの音だけ異常に大きい。クラブではうまくいったお気に入りの繋ぎがしっくりこない。とか...
そんな時にオススメしたいのがハードのコンプレッサーです。
銀色のやつが今回使用したコンプレッサー。BEHRINGERのMDX 2000という機種です。
録音時に使用するDAWに入っているコンプレッサーを使用しても良いのですがレイテンシーにより遅れて聴こえてしまう。パソコンに負担がかかる。そんな問題もハードなら回避できます。またハードならではの「クセ」みたいなものがうまく作用することもよくあるのでハードのコンプレッサーはオススメです。今は中古品が非常にお求めやすくなっています。
これがあると何が違うのかというと...
波形で見るとこんな感じです。スクラッチのところの音量が大きくなります。
コンプをかけて録音するとスクラッチの部分は大きくなることはなるんですが、全体の音量の「差」が小さくなります。浅くかけているのでわかりにくいかも知れませんが「まとまり」はとても良くなります。
コンプレッサーはクラブやラジオの設備の中には必ずといって良いほど入っています。大きな音が入力された場合に機材を保護する為に必要な機材です。
DJによるMIXを通して広まったHIP HOPにおいて、この「コンプレッサーを通ったレコードの音」というのはかなり親しまれてきたものです。特に90年代のテープにおいてはテープ独特の音質も相まって、ダイナミックレンジ(音量差)が非常に狭い音源がたくさん流通していました。ハードのコンプレッサーを使用することでそんな音質を結構手軽に手にいれることができます。
あとコンプレッサーをきつめにかけてレコードを繋いでいくと意外とアラが目立たなくなってテンションが高いMIXの録音が可能になります。楽曲全体の音質の変化もあるためコンプレッサーが似合うレコードとコンプレッサーが似合わないレコードの判断は「好み」によるところが大きいのですが「ラフな音質」でHIP HOPやBREAKBEATSを混ぜるのはなかなか楽しいですよ。
ぜひお試しあれ。
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