EXTRA CURRICULAR/GO WITH THE FLOW
格好良いレコードです。
このレコードにはEngineered at Funky Slice Studioとクレジットがあります。
この「Funky Slice Studio」って日本のアーティストの口からも度々出てくるスタジオの名前です。最も有名なところはデブラージさんがそこでインターンをされていたことですかね。(DEV LARGE wikipediaより。ただ「要出典」となってますね。インタビュー記事でこの件については何度か読んだことありますけど。)
で、どんなところなのか興味が湧いたのでいろいろ調べて見るとオーナーの方がワタナベヨウイチさんと言う日本人の方だったそうです。
この方、Controlの名義で80年代終わり頃から90年代にかけて結構たくさんのHIP HOPのレコードに関わっていらっしゃいます。AZことAzie Faisonの"What's Going on Black"のトラックをやっているのは興味深いですね。Rich Porter、Alpoなんかと共に知られるものすごいドラッグディーラーです。
これ本物のドラッグディーラーがRAPしてるもんとして聴くとなかなかクるもんがあります。
で、Controlさんは上で紹介したEXTRA CURRICULAR/GO WITH THE FLOWにもEngineerとしてクレジットされています。
またYouTubeにはこんなおもしろい動画も
VIDEO MUSIC BOXのRalph McDanielsを司会にしてみんなでデモの作り方を解説した動画です。
ここで出てくるScratchはEPMDのバックDJだったDJ Scratchとは多分別人でしょう。Controlことワタナベさんと共同作業を多くしていたTyron Scottさんの方でしょうね。EXTRA CURRICULARのレコードにもクレジットされてます。
Supreme(?)やBig Jazの名で知られるJaz-Oなんかも参加していて当時のプロダクションの方法がよくわかる良いビデオですね。AKAI S-1000で組んだループにE-MU SP-1200でドラムを打っていく様子などは興味深いです。またそこらへんをエンジニアとしてしっかり支えているのがControlことワタナベさんとDr.Beatさんという日本人なのはなかなかおもしろいですねー。
ワタナベヨウイチさんはその後ラテン音楽の方へ行かれて今はトリニダード・トバゴにいらっしゃるそうです。
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