45 KING関連のBREAKBEATS集が入荷です。
V.A./THE 45 KING PRESENTS THE FLAVOR UNIT
LOUIE LOUIE/DEADLIER THAN EVER
THE 45 KING & LOUIE LOUIE/RHYTHMICAL MADNESS
DJ MARK THE 45 KING・TUFF CITY SQUAD/NICKEL BAG OF BREAKS
全部素晴らしいです。
聴いて楽しめるのはもちろんなんですがサンプリングでトラックを制作される方には「教科書(?)」としても非常にオススメです。
はっきりとしたことはわからないのですがAKAIのS-900,S-950,S-1000あたりのかなりベーシックなサンプラーで制作されているようです。シンプルでクセの少ない機材を使いながらも「ここまでできるのね」と感心させられます。
今では大ネタと言われるビートを使っているのですがそのまんまループしただけではこうはなりませんよ。
AKAIのサンプラーに入っているSINE波の音を絶妙な長さと音程で絶妙なタイミングで配置することでキックを補強したり、スネアにクラップやスナップの音をうまーく重ねてあったりして元のネタの雰囲気を壊すことなくドラムをビルドアップさせるような手法は本当にお上手です。
そうしてすっかりHIP HOPの鳴りになったドラムにこれまた様々な手法で処理したベースやギター、ホーンのサンプルで組まれたループには惚れ惚れします。
スルーされがちですがこの人HOUSEのトラックも上手に作りますね。そちらも改めて聴いていただきたいです!
機材やサンプリング方法に対して特に強いこだわりやルールは持っていらっしゃらないようでHIP HOPのプロデューサーにしては早くからMacとLogicによる制作へと環境を移したのも素敵ですね。DAWに移ってからもちゃんと45 KINGのビートになっていて変わらないところはさすがです。
またTUFF CITY SQUAD名義での"BREAKMANIA"、"BREAKMANIA 2"。LOUIE LOUIEの"DEADLIER THAN EVER"。THE 45 KING & LOUIE LOUIEの"RHYTHMICAL MADNESS"のアートワークを手がけているJOEY VEGAの絵も素敵ですね。
同時期のTUFF CITYのアルバムのアートワークをいくつか手がけていて(BAD BOY ORCHESTRAとか)それらも格好良いんですがKENNY DOPEが自身のMIX作品のアートワークをJOEY VEGAに頼んだのは「クゥーっ!!!」ってなりました。
ダラダラいろんなこと書いちゃいましたけどとにかくめちゃくちゃオススメです。
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