前回の続き。
「よく掃除してコンデンサー(と呼ばれる部品)を交換しましょう!」ってとこまでやりましたね。
実際にコンデンサーを基盤から取り外す手順を説明しますね。
1.交換パーツの選定
前回のブログでも紹介した「ダメになったコンデンサー」がこれです。
写真を撮るためにすでに基盤から取り外していますが取り外す前に交換パーツは用意したほうが良いです。
外したコンデンサーには「1000μF 25v」って書いてありますね。
コンデンサーを用意するにあたってはこの表記されている数値より大きい数値のものを選んでください。
コンデンサーはいろんなメーカーからいろんなグレードのものが出ています。ものによって音に変化があるとも言われています。実際音の変化もあるかと思うんですが私はあまり自分の耳を信用していないのでこの辺について深く言及することははやめておきます。ただグレードによる価格差はほとんどが数百円の差ですので良いグレードのものを使用するのは精神衛生上は良いかと思われます。また表記されている数字より大きなものを使用すると容量や耐圧といったところで余裕が出て良い方向に作用するようです。
表記されている数字より小さな数字のものに交換することは絶対にやめましょう。
また数字が大きくなるとコンデンサー自体の大きさが大きくなってしまうことが多いので基盤に付けれないこともあります。その辺は考えながら選んでください。
2.コンデンサーの取り外し
取り外す前にコンデンサーが基盤に付いている様子をたくさん写真に撮りましょう。
こうしておくと古いコンデンサーを外して、新しいコンデンサーを取り付ける時にミスが減ります。またコンデンサーにはプラスとマイナスの極性があるのでその辺を確認するにも写真を撮っておくことはとても役に立ちます。iPhoneやスマートフォンで気軽に写真が撮れて撮ったものをすぐに見れることのありがたさを全身で感じることができちゃいますよ。こういうのやりだすと。
では外しちゃいましょう。
外すのに使用するのはハンダごて。
ハンダを溶かすのに使います。
ハンダ吸い取り線。
これにハンダを吸わせます。
あとはペンチとピンセットでもあれば良いと思います。
片方の手に適当な長さに切ったハンダ吸い取り線をピンセットで持ちます。
もう片方の手によく暖まったハンダゴテを持ちます。
そして安定するところに基盤を置きます。
ハンダゴテもハンダも吸い取り線もかなり熱くなるので
交換するコンデンサーの足(針金)の根元のところを基盤の裏側から吸い取り線を当てて、その上からハンダゴテで熱を加えてやります。少し煙が出て最初はちょっと心配になるかもしれませんが溶けたハンダが吸い取り線に染み込んでいきます。銅色の線がじわーっと銀色になりますよ。
ハンダが吸い取り線に染み込まなくなったら熱したままで基盤から離します。そしてコンデンサーをちょっと動かして見ましょう。ハンダを完全に吸い取ることができたら基盤から「ポロっ」と外れます。もし外れなければハンダが残ってしまっているのでもう一度吸い取り線とハンダゴテを当ててみましょう。
力をかけすぎてしまうと基盤を傷つけてしまうのでこのへんはちょっと慎重にやりましょう。特に最初は。
新しいコンデンサーの基盤への取り付けは次回に!
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