もうずいぶん長いこと作ってるMIX TAPEがやっと完成しそうなので動画を公開してみました。
「手法」をなるべくわかりやすくお伝えしたいな。と思ってこういう動画を作ったんですがいかがでしょうか。
いくつか捕捉しておきますと。
1/4インチ(6mm)幅のテープ
「音が良い!」とは別に思わないんですが「録音した音が録音した通りに出る」という部分ではなかなか優れているかと思います。実際にパソコンが出回るまではこれでマスターを制作するようなこともあったようで(1インチとか1/2インチの方が多かったかもしれませんが)。またテープが回るスピードが1秒間あたり15inch/38cmと、かなりのスピードでテープが進みます。例えば一拍とか半拍とかでもテープを切り出してみると結構な長さになるわけです。長いテープを取り回すのでやりやすいと言えばやりやすいですし、やりにくいと言えばやりにくいもんです。しかし「記録される情報量の多さ」という意味ではなかなか優れているのかな。と思います。
やってる感
なんでこんなことするか。と言えばこれしかないかもしれません。TAPE EDITは既に前時代的な手法で今はあまりされません。音質的な部分でも編集という部分でも何もかも現代のDAWの方が優れています。そこは「趣味性が強い!」からこうしたことができます。これにお金も人も絡んで納期なんかあるようなら絶対にやりません。ただテープにペンでマークして、テープを引っ張り出して、切って貼って、またテープを戻して…。上の動画でやっている作業を一通り終えてからもう一度再生する時のワクワクする感じはDAWなどでは味わえません。「あー、今TAPE EDITやってるな。俺。」これだけです。
古いサンプラーやミキサーなどを触るのも好きなんですが、そういうものを触る「理由」は確かに欲しいですね。「ノリが良い」とか「独特の音質が」とか…。で、金も労力もかかってるもんですからついついDAWでの作業なんかを軽く見てしまうようなところもあるかと思います(偉そうに書いてますが私にもあります)。しかし「古い機材を使用する利点」なんてものは世間で言われてるよりは少ないのかな。とも思ってしまいます。せっかくやるんだから楽しいか楽しくないか。それだけで良い気がすごくします。
上記のことを踏まえて1984年くらいに海外でよく制作されていた「ラジオでかかるMASTER MIX」を意識して制作してみました。またリリース時期や仕様については当店よりアナウンスさせていただきますのでよろしくお願いいたします(趣味とか言いながら売るんですけどね)。
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